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危険な腰痛の信号の巻

腰痛で悩まれている方は多いですよね。

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腰痛には危険信号、Red frag というのがあります。

 

腰痛診療ガイドラインには表のような危険信号があります。

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普段の診察からの印象ですが、注意しないといけないのは、横になっていても良くならない安静時痛となかなか良くならない腰痛です。

 

いわゆる、ぎっくり腰と言われる筋筋膜性腰痛は適度な安静や痛み止めで、2週間前後で良くなります。
また筋肉による疼痛は体動時痛と言って、動かすと痛みが出ることが多いです。

 

ガイドラインでは6週間以上改善しない腰痛はレントゲン以上の詳しい検査をした方が良いと書いてありますね。

 

過去に印象に残った腰痛の方では、まだ若い方で、腰痛があり接骨院や町の病院で半年以上見られてて良くならないため当院のMRIで調べた所、乳癌の転移だった方や、多発性骨髄腫の転移だった方、骨肉腫であった事もあります。

 

安静時痛や6週間以上続く腰痛は、接骨院でなく一度ちゃんとMRIをとってもらったほうがいいと思います。
逆に言えば2週間くらいで良くなる腰痛はMRIの必要はないということですね。

 

気になる方は腰痛診療ガイドラインを一度読んでみてもいいかもしれませんね。